I’m just a man. and you’re just a cat.

知り合いが見つけてきた命です。


人間の世界では、1円の価値もない命です。


母親から貰ったと思われる「白血病ウイルス」を持っていました。


女の子の方は、目も不自由なようでした。


でも、ちっちゃな、ちっぽけな命ですが、


命には変わりありません。


誰か、引き取ってくれる人がいれば、と思いましたが、難しいようなので、


一緒に暮らすことにしました。


ストレスのない暮らしなら、発症せず、天寿をまっとうできると聞いていました。


でも、


発症しなくても、「白血病ウイルス」は、リンパ腫を患うという悪さをすることがあるという知識はありませんでした。


兄妹は、まず先に兄が(実は弟なのかも知れませんけれど)リンパ腫を発症しました。


一週間の時をおいて、妹も(実は姉なのかも知れませんけれど)同じ病を発症しました。


4月アタマから、抗ガン剤の治療を始めました。


何もしなければ、余命1ヶ月、治療をしても余命3ヶ月と言われました。


その3ヶ月を過ぎて、そろそろ4ヶ月になろうとしているのですが、


兄の方が、3日前あたりから、息が苦しそうで、


今日の午後になって、これはどうにもいけないという感じなので、朝、定期健診に行ったお医者に、再度出かけて、


肺に溜まった水を抜き、明日から始める予定だった、新しい抗ガン剤を投与してもらいました。


家に戻ってからも、横になろうにもなれない感じだったのが、


やっと、落ち着いてきたのか、腹這いになって、休もうとしています。


そんな彼を眺めながら、背中などさすってやりながら、


人間はもとより、生き物って、いろいろ不公平だよな。


と、思うのです。


人間というのは、その知恵があるので、人同士の不公平というのを、その知恵を以てして、


できるだけなくそうよ、なくしたいね。


と、考えるはずだろうと思うのに、


どうやら、昨今のこの国のお偉い人たちは、


そんなことに心を砕くつもりはないようで、


それが、なんとも、どうにも、情けなく、


「死ぬ」というそのことだけは、富める者も貧しい者も、避けられず、平等に訪れるのですけれど、


まだ、1歳を過ぎたばかりの命が、それを繋ぐのに苦しんでいるのを見ると、


「死ぬ」というその事実は平等に訪れても、


その訪れ方は、決して平等じゃないんだよね。


ということが、


悲しい夜。



キミに、静かで優しい朝が、


まだ、数えきれぬくらいに訪れますように。