FAKE

佐村河内守
小保方春子
野々村竜太郎


2014年、世間を騒がせた人々。


政治家として不正支出を断罪された野々村氏、
恐らくは発達障碍のある人だと思われますが、その姿をメディアを通して揶揄されただけ。面白がるのもどうかと思った。


顛末を綴った手記を出版してみたり、婦人雑誌で瀬戸内寂聴女史との対談してみたり、未だに、応援する人が多いようである小保方女史、
いくら「STAP細胞はあります」と言ったところで、発表した論文通りの手順踏んでも再現できないなら、科学論文としての価値はゼロ。
「タイムマシンはあります!」と言いつつ作れないことと、同じ。
今後、仮にタイムマシンを作った者が現れたとしても、「あります!」と喚いていただけの彼女には何の功績もない。
陰謀説など飛び交ってはおりますが、科学者として語るべき何ものもないと思われます。まともな科学者は、もはや相手にしていないでしょう。
なぜゆえ、彼女を支援し再評価しようとする人がいるのかが、わからない。


そして、


佐村河内氏、


ゴースト・ライターがいたとして、そのすべてを新垣隆氏が作っていたとしても、
作曲家としてその情熱を傾けて拵えたのではなく、交響楽に習熟したニンゲンが、片手間に拵えたものだったとしても、
世に出た作品というものがある。「全聾の作曲家」というバイアスがかかっていたとしても、それを聴いて、
「すごい!」と思った者がいるのなら、その楽曲に心惹かれた者がいたのなら、
作品に罪はないと思うのです。ボクは一切、何ひとつ彼名義の作品を聴いたことがないから、何とも言えませんのですけれど。


そんな、佐村河内氏を追い掛けたドキュメントフィルムを、森達也氏が拵えたのだとか。


森達也「FAKE」。大阪では、「第七藝術劇場」で6月11日から公開。


衝撃のラスト12分はネタバレするな! なのだそうで……。


これは観に行こう。 うん。