ピカピカの一年生

朝からそぼ降る雨、そして、強くなる一方の風。
生憎の天候の中、職場、入学式。


オレは新入生の担当ではございませぬゆえ、傍観しつつ、担任致すところとなった新2年生、
明日以降の準備など致しておりましたが、


式終了後、止みそうで止まない雨、時に突風に曝され、傘をひっくり返されながら、
校舎玄関入り口に掲げられた「入学式」の看板の横で写真を撮るために並ぶ親子の図……。


そうまでして、写真、撮りたいですか? 残したいですか?


悪いけど、オレには、そういうの理解できません。
ピカピカの一年生、と言っても、身の丈に合わぬでっかいランドセル背負った可愛い小学生じゃあるまいし。


記憶より記録が大事なのですかね? 形が大切なのですかね?


己の仕事が、こういう心性を当然にしている親や子と関わらにゃならん仕事なのだということに、


うんざり……。


面と向かって言う機会もないので、ここで言っておこう。


気持ち悪いよ、あなたたち。


気持ち悪いと思うオレのようなヤツが、教員側でも少数派になってきているそのことがまた、


気持ち悪い。


やれやれ……。