予行演習だった
前夜、飲んだくれて早めの床につき、目覚めが早い。午前4時。
早すぎるので、も一度寝ようと思ったところで、喘息出だして閉口。閉口しているのに咳が出るので開口。
ステロイド吸引して、再度寝る。
吸引量は減らしているのですけんども、切りたい縁がなかなか切れないステロイド。
どーせ仲良く致すのなら、かわいコちゃんと仲良く致したいものであります。 ぷふ。
でもって、閏年の2月29日、一日余分な今日は、卒業式の予行演習。
結婚式やら葬式は元より、入学式にも予行演習ありませず、なにが悲しゅて予行演習など致さなければならんのかわからんのですが、
起立、礼のやり方とか、全体の流れの確認とか、歌の練習とか、思い出のフォトDVD鑑賞とか……、
まだ、少々違和感の残る腰を気にしつつ、寒い体育館で付き合う。
で、それが終わって教室に戻って、配布物あれこれ、今後の連絡あれこれ、
なんだけど、
「卒業アルバム」早く見たくてたまらない生徒たち、いつもは、配布物撒くこと、こちらが頼まなければ絶対に致さないのに、
自ら保管場所に赴いて、取って返していち早く配布。但し、アルバムのみ……。腰が痛い体に、アルバムは重いから助かるけど(爆)
で、配布されるや否や、ページ繰りながら、食い入るように見る眺める……。
どうやら、思い出というヤツ、記憶よりも、形に残ったものの方が好きであるらしい。
もはや、オレには、まったく理解の埒外で生きておいでであるらしい。
かつては、卒業アルバムというヤツ、当該学年の担任教師には、作成を依頼した写真館が無料で配布してくれたものなのでしたが、
生徒が有料で購入しているもの、教師だけが便宜を図ってもらうのはよろしくないだろうというので、昨今は、
購入を希望する向きには、教員も実費。確か、7千8百円。
購入を希望致さなかった担任教師、実はオレだけ。オレ以外の教員、みな、実費払って購入しているという。
いらんし……。 というオレの感覚が、どうやら例外。
進学先、すでに決定している者もいれば、まだ発表待ち、どころか、まだこれから先も受験を控えている者もいるのですけれど、
進学先、すでに決定した者は、
親同伴でいそいそと、入学式のためなのだろうスーツ購入しに行ったり、
運転免許取得しに自動車学校に通い始めていたり、
卒業式の予行には出席せず、旅行に出かけたりしているようで……、
当然、それらはすべて親がかり、親の金なのですけれど、
オレなどは、
卒業旅行なんてのするどころか、進学先そのものが大旅行だったわけで、
入学式そのものがなかったわけで、あったところで、ジーンズで出席していただろうわけで、
スーツは、就職活動するにあたって、仕方なく購入したわけで、
運転免許は、二十歳過ぎてから取得しに行ったわけで、
それらは、ほぼすべて、己が額に汗して稼いだ金だったわけで、
そこまでの余裕が家になければ、過剰に保護されている者でなければ、大学には進学できなくなっているという状況を見るにつけ、
情けないのを通り越して、悲しくなってしまうのでした。
オレの時代、オレのガッコでは、出席する親の方が珍しかった高校の卒業式、
今、本人たちよりも、一家総出でやって来る保護者の数の方が多いというご時世。
明日、本番。