小論文地獄

今年度、3年生担任担当。すでにして授業終了しておりますじゃによって、


あー、やれやれ、やっと終わりましたやんかいさ、で、ほっと一息、となるのかと思ったら、


さにあらず、


主要私立大の入試、一段落致しまして、


国公立大2次試験に臨む生徒さんたち、
行列の出来るラーメン屋ほどではないですが、ちょいと混んでる町の歯医者ぐらいに、


「2次試験の国語の問題、どれぐらいできてるか添削してください」


とか、


「2次試験に、小論文あるんですけど、どやって書けばいいかわからんのでおせーてください」


とかいう面々、


引きも切りませず……。


入試問題の添削云々はともかく、


数学苦手なら数学が課される大学を避けるように、
どやって書けばいいのかわからないなら、小論文が課される大学学部など受験するのやめればいいのに、


センター試験の結果、ここはきついがここなら通りそう、という目利きによって、受験する大学を決定致されるので、


決定致したところの試験に、「小論文」なんてのがあると、


「おしーえてー、おじーさん」(誰がおじいさんやねん!)と、指南を求めてやって来なさるわけで、


大京大あたりだと、「小論文」などようのちょこざいなことせず、教科の学力一本勝負なのですが、
そこそこなレベルの大学になればなるほど、どんな力、何の力を測りたいのか、「小論文」が大好きで、
しかも、そんなこと思いつけるヤツ、そちらの大学受験する連中の中にはいませんぜ、というような問題を出して、述べさせようとする。


もー、「小論文」とかやめましょーや、大学のみなさん。


90分やら120分やらで、そこそこの長文読ませて、あれやこれやとそこそこの長さの文章書かせる問題を、
同じ大学学部受けるヤツもいるのですから、同じ年度の過去問解いて持ってくればいいものを、
見事なまでに、ぜーんぶ違う年度の問題を、それぞれに書いてみては、見てください……。


いわゆる「赤本」というヤツも、「小論文」については、過去問載せてはいるものの、


多くの場合「解答省略」……。


と、やる気のなさを全面に打ち出しておいでですので、


ひとつの問題に目を通して、模範解答考え拵えて、生徒らが持参した解答のようなものを添削して、
ここは、こーだよ、あーだね、というアドバイスを致そうと思うと、


ものによっては、一問につき、2時間以上を要するわけで、
机上にうず高く積み上げられたカルテ、とうとうオイラの一日の処理能力を超えてしまいましたのでした。


だもんで、


「明日、○○時頃おいで」と、問題と、彼らが書いてきた解答を預かった生徒数名に、
「明日までには無理でしたわ。ごめんにゃ〜!」というメールを入れるという……。


そんな状況の中、明日の午後は、寒空の下、1&2年生のマラソン大会に付き合わにゃならんという。


なんでやねん。


でもって、


いろんな大学、いろんな学部の小論文の問題読んでいて、思うこと、


大阪府立大学地域保健学域看護学類の問題を作成しているセンセ、
誰だか知らんが、あなたが出題した課題についての答えを書かせるのに要求している文字数の設定、長すぎたり、短すぎたり、


おかしいやろっ!


長いのは、水増しせにゃならんし、短いのは、無理矢理強引に縮めなきゃならん。
210字って、その10字の半端、なんですねん? 150字あれば、十分説明できますわ。 あっぽ。
たぶん、あなたが模範としている解答例、オレが見たら満点付けてやらんと思うぞ。


指導する側の身にもなりなはれ。


へてから、


地方国立大学、アホのひとつ覚えのようにグローバル化いうてる中で、地域の活性化に躍起になっており、


若者受けの良い「国際学」は元より、「地域政策」とか、「地域教育」とか、「地域文化」とか、「地域環境」とか大好きなのですが、
大学によっては、両方くっつけて「国際地域学部」なんちゅ、節操のない学部拵えたり致しているのですけれど、


その手の大学学部学科の小論文、


「道の駅」で、その土地固有の農作物、名産特産物と、それを使った加工品を生産者が直に販売することで町おこし村おこし。それに携わる女性たちも生き生きしてきた。


などようの文章読ませて、


要は、「地方にお金を落としてもらうにはどうすればいいでしょう?」を考えさせることに特化しておりまして、
本当にイケてるアイデア出せるヤツなら、そちらの大学など行かず、さっさと起業致しますわいな。というレベル。


地方の活性化には、


都心部に根を張らずとも良い、情報・サービスを根幹とする企業を誘致するという手もあるでしょが、
その土地の第1次産業か伝統工芸と観光資源をリンクさせ、ついでに、流行のゆるキャラなど打ち出して、人集めするのが常套でしょ。


例えば、


「道の駅」で、その土地固有の、美味しくて安全で珍しい農産物売りながら、
周辺近隣にある珍しい佇まいのアイスクリーム屋さんなどとリンクしながら、
「道の駅」なのに、エレキギターやアンプ並べ倒して、ステージも拵えて、


夜な夜なロックコンサート開催して、盛り上げれば、若者も戻ってきて、地域が活性化すると思うぞ〜!


などようのこと書けばいいんじゃないかな。


あれ?


そんな人たち、どこかにいたような……。(笑)


てなこと書いている暇あったら、積もり積もった小論文、見てやればぁ。


という声もあろうかとも思うのですが、


ウチでは仕事しない主義ですので、そこんとこよろしく。