おばけナイター

ゲゲゲの鬼太郎」に、妖怪たちが集まって、人間たちと野球をするという話がある。


手元に、その話の載った本がなく、ググって見ると、そのエピソードは、アニメにも映画にもなっているようである。


が、アニメも映画も観ておらず、原作を読んだだけなので、記憶も曖昧なのですけれど、


この話を読んだガキんちょの時、「これって野球チームとして理想的だよな」と、思ったことを覚えている。


妖怪それぞれは決して万能ではなく、それでいて各自が、他人にはない持ち味というものを持っている。


そんな個性派九人が集まって野球という競技をプレイする。


わくわくしたので、デカイ画用紙に、妖怪チームの絵を描いて勉強机の前に掲げていた記憶も蘇ってきた。


そんなガキんちょは、中学にあがって、野球というのを始めたはいいけれど、


部活動の野球は、何でもかんでも横並びで同じことさせるやらせる、縦社会……。


先輩がとっ散らかした球を、下級生が拾って後片づけ。散らかした本人が、片付けろよ。と、まず思った。


こんなこと思うヤツが、部活動のスポーツ、続けられるわけがない。


我慢、辛抱してなんぼ。野球の楽しさを感じることもなく、我慢や辛抱に意味があるとも思えませず……。


当然の流れとして、途中離脱致したのでありました。


本来、楽しいはずのものから、楽しさを奪って「難行苦行」のようにしてしまう傾向がニンゲンにはあるようで、とりわけこの国にはあるようで。


特に、集団になると、そのたちの悪さが表面に出てくるのではないかと思うのだった。


そんな、水木さんが集団というものを描いた戦争漫画、再読しようと思ったけれど、今の家には断片しか残っていないことに気づいたので、


ポチッとしたけれど、さすがに、在庫が払底していて、増刷待ち。


今こそ、老いも若きも、未読の方は、鬼太郎もいいけど、悪魔くんもいいけど、戦争漫画も一読を。