スパークス

昨日、噂の芥川賞ピース又吉又吉直樹氏の『火花』を読んだ。


都合3箇所、


あー、この人は、小説というものを、文学というものを愛している方ですね。なかなかステキな文章をお書きになりますね。


と、思うところがあって、感じ入りまして、


話題性だけじゃないよね。と、納得も致したのですけれど、


終焉に向かっていく、そのエンディングが、


偉そうに言うと、


とっ散らかってる感じが致しまして、


こら、編集者、そこんとこ、ちゃんとアドバイスしなさいよ〜!


とも思いました。


そして、


今日、Youtubeでその断片を見聞きしたとはいえ、彼の本業であるところの「漫才師」としての姿をほとんど知らないのではありますが、


この『火花』という小説、「漫才」というものに賭ける者どもの生き様が描かれているというところで、


種類は違えど、他人様の前で何かを披露披瀝するというところで共通点のある、


バンドマンという者どもの生き様生き方と、相通ずるところが随所にありましたので、


その意味においても、面白うございました。


バンドマンにして物書きになった町田康氏と似た匂いのするオトコだと思いました。


そして、


話題になっているから読んでみたけれど、何が面白いのかさっぱりわからなかった。


という高校生が、巷にはぎょーさんおるようなのですが、


そーゆーあなたたちは、「文学」というものから、「文芸」というものから、遠いところで生きているのであると、自覚するのがよろしいと、


良くも悪くも思うのでありました。


「漫才」も「バンド」も、「コトバ」というもの、「文芸」というものに寄り添いながらやっている人なのかどうなのかというのは、


「売れる」とか「売れない」とかいうこととは別のところで、


ありますよね。あると思うよ。あるんじゃないかな?


そんなこと思う、アタクシと相方のアコースティック・ユニット"The Monkey Business Extra Light"は、


8月アタマに、レコーディングを致します。


ユニットとしてのここ数年の活動のおまとめを、アルバムという形で、残そうと思っております。


「売れる」とか「売れない」とはいうこととは別のところで、


ひとつの形にしようと思っております。


自分なりに納得できるものを作りたいと思っております。


世間的な評価うんぬんてのとは、遠いところのお話ではありますけどね。


うむ。