荒廃ここに極まれり

我が職場、先週半ばから、「教育実習生」なるものが徘徊しているのでございますが、
今年度は、オイラの教科にはおりませず、担当もしていないのでありますが、


これがまぁ、なんと言いますか、今年もまた、6月になったばかりなのに、クソ暑い中、


全員、見事なまでのリクルートスタイル。カラスの群れ。カァカァ。


大学に合格した時に、


成人式にも着られるし、就職活動にも使えるし、冠婚葬祭もダイジョブだよ。
と、入学式に着用するため、親に買ってもらったスーツひと揃え。


そも、なぜゆえ、大学の入学式にスーツを着用する必要があるのか?
ジーンズでええやん。と、オレなどは思うわけで、そのへんが皆目理解できない。


オレの進学した大学には当時、入学式なんちゅものなかったし。ステキな大学だと思ったし。


成人式なんぞに行きたいか? 行きたきゃ行けばいーのですけれど、スーツや晴れ着など着用しなくてもええやん。
と、思うのだが、世間は一般にそうは思わないらしい。


などようのこと言ったところで昨今は、こういうこと言うヤツの方が「変わった人」扱いされること重々承知致しているのですけれど、


敢えて言う。


いそいそとスーツなど買ってやる親も親だが、買ってもらう子も子である。
アホちゃうか? スーツぐらい、必要だと思うなら、その時に手前の稼いだ銭で、自分で買えや。


そして、「教育実習」にやって来るのに、スーツを着用する必要があるのか?とも、思う。思えよ。
柔軟性のカケラもない、ノータリンな教師の幾人かが、ヤな顔するかもしれないけれど、
そんな輩は放っておけばいいのであって、マトモな教師は、別に何とも思わない。


己のアタマで考えた、日々異なる服装で立ち現れるヤツの方が、よっぽど面白みがあると思う。


オイラは、母校でも何でもない、ぜーんぜん知らない、大学からあてがわれた高校に、
交通の便が悪いから、中型バイク転がして、ノーネクタイで教育実習行きましたさ。


そういうヤツが、今、ひとりもいない。ぜんぜんいない。みーんなおんなじ。つまらないったらありゃしない。


武庫川女子大や甲南女子大で、学生から預かった教員採用試験の願書を、大学側が出し忘れて、数名が受験できなくなった。
との報道がございましたが、


そもそも、個人が自らの意志で受験しようと思う試験の願書、大学が首を突っ込んでどーのこーのするというのが、わからん。
願書に不備がないか確認してやった上で、こちらが出願してあげる。ということらしいが、


過保護も、いい加減にしなさいよ。相手は二十歳過ぎのオトナですやん。


高校にしてからが、
現役生の場合、処理が煩雑になるから学校単位でしてけろと当局が言ってくるので、現役生の場合はやむを得ず、学校単位で出願しているのですけれど、


センター試験に出願する生徒の志願書、原本のコピーに下書きさせてから、それをチェックした上で、清書させてから取りまとめたりしている。
我が方の記憶によると、20年ほど前からそんなことになって来た。


志願に際しての受験料の振り込み、大多数の生徒が、入金を親に頼んでいる。
郵便為替って何ですか?と、親が学校に尋ねてくる。郵便局に訊けや!
要領を得ない親は、受験する我が子の名でなく、入金に赴いた自身の名を願書に書いてしまって、あとから「どうしましょう?」と学校に言ってくる。


そんなん知らんし。自分でセンターに連絡しぃや。と、言いたい。
が、そう言えない学校が、そういうことどもにいちいち対応していたりしている。


そんな人たちが、教師になろうとしている。で、実際に教師になっている。
そして、自分が世話を焼かれたように、生徒達に世話を焼いてやろうとする。それが当たり前だと思っている。


おかしいやろ? 気色悪いやろ?


そんな一億総幼稚化が加速の一途を辿る中、選挙権を18歳に引き下げるとかどうとか……。


まったく、わけがわかりましぇ〜ん。