菓子パ

今週一杯で、今年度の授業が終了。あとは、入試と考査があるばかり。


という段になり、ホームルームの時間、好きに使っていーよと告げると、


連中、このクラスももうお別れだとゆーので、お菓子パーティー。連中が略するところ「菓子パ」を開催。


なのだが、クラス活動費の残りで、寿司やピザの出前を取るという。
配達の方がやって来るの待ち受けて、オレに代金払わせるという。
ビンゴ大会やるのはいいが、オレに番号読み上げ係やらせるという。
で、センセもやりなよと渡されたオレのカード、早々にビンゴになったけれど、生徒の保護者から集めた金で連中が買ってきた景品、オレが頂くわけに参らんだろうという。
連中の金で買った菓子、食うわけにいかんだろ。というより何より、甘い菓子ばかり並んでる中、オレの食えそうなものなんてないだろという。
でもって、バレンタインデーが土曜休日だったので、その余波だろう、女子たちの多くが、自作の菓子を持参しているという。
空っぽになった使い捨ての寿司桶には、エビの尻尾と、山盛りのガリと、ワサビが丸ごと残っているという。
事後、誰が何を買って来たのかわからないレシートや領収書かき集めて、オレが銭金勘定して、その使途を事務方に報告するという。


そんな狂騒の放課後、「余ったからセンセも食べて」と、余り物を差し出されるという……。


まったく、楽しいぜ。


他クラスのコアなファンが、個人的にチョコくださったから、いーか。
でも、中年バンドマン教師にチョコ菓子こしらえてないで、本命にこしらえた方がいーよ、と思ったり。


そんなドタバタの中、喉の具合、快方に向かってくれませず、
常用致しているクスリが切れかけているので、仕事帰りに町医者へ。


このクスリ、吸入する量、喉の調子と相談しながら、増やしたり減らしたりやめたりしながら、すでに2年近く継続。
「こんなに長く使い続けてていーんですかい?」と尋ねると、
「諸説ありますが、ボクの見解では、局所に限定的にしか作用しないので、ダイジョブです」と、センセのお返事。
諸説あるんか〜い……。でも、使わないと、咳が止まらないから、またぞろ同じの処方してもらう。


「シムビコート」と、縁が切れるのはいつの日か。ゲホゴホゲホゴホガホ咳き込みながら、いつにない、頭痛に見舞われながら、


カミさんの焼いたチョコチップクッキーを、ブラック珈琲と共にバリョバリョ頂戴致して、


沈没……。