寿限無

建国記念の日であった。


他の祝日とはちょっと違うのである。何が違うかというと、
他の祝日が祝日法に日付を定めているのに対し、本日のみが「政令で定める日」と定められているのだそうである。
戦後、GHQの意向で祝日から削除された「紀元節」と同じ日を「建国記念の日」として、佐藤内閣が昭和41年に政令を定めたのである。
この法案、戦後、9回の提出と廃案を繰り返しながら、成立には至らなかったものを、「建国記念日」ではなく、名称に「の」を挿入した「建国記念の日」として「建国されたという事象そのものを記念する日」であるとも解釈できるという玉虫色の妥協案によって成立したといういわくつきの日なのである。


要は、この国にあって、確かな「建国」の日などいうものはありゃせんのです。


なのですけれど、カレンダー通りの我が職場は休日なので、ありがたいことに違いはありませず、一日をだらだらと過ごしたのである。


そんな今日、2月11日は、相方の父君の誕生日でもありまして、それは確かなことですゆえ、めでたいわけで、
父君は、御歳、89歳になられましたが、お元気であります。


オレの血筋と違って、相方の父方の血筋は長命なんだよね。
あやかりたいという思いと共に、相方の母が拵えた「赤飯」を頬張ったのでありました。


もぐもぐ。