”夜たま”は5人ですが

かよさんがお薦め、貸してくださった『セブン・サイコパス』(2012 by マーティン・マクドナー)を観た。


タランティーノが、ジャームッシュになろうとしたけれど、なりきれなかったような映画。
さすが、こちらの趣味嗜好を理解していらっしゃる(笑)


クリストファー・ウォーケンの語りも、ハリー・ディーン・スタントンの佇まいも印象的ではございましたが、
個人的には、バンキッシュなサム・ロックウェルと、ザカリアのエピソードがツボ。
役柄とはいえ、爺さん化しているトム・ウェイツが、悲しくも恐ろしかったであります。


まぁ、これでもかというくらい、いわゆるひとつのマトモな人間はひとりも登場しないのですけれど、


我が"夜の水たまり"ソングライターにしてシンガーの69くんが、ライブの度に酔っぱらうと言うこと、


「バンド関係で知り合う人らって、みんなおかしいっしょ?普通じゃないっしょ?会社にいる人らとは違いますもん。ぜったいおかしいですって」
「でも、こっちの人たちの方がおかしいけど、おもしろいしマトモですよね」


ま、確かにおかしいのかも知らん。マトモな人間は、わざわざ流れに逆らってみたり、風当たりの強いところに自分から向かって行ったりしないものである。


でも、いみじくも69くんが感じているように、


オレたちは、おかしいけれど、たぶん、かなり、マトモだと思うよ。「サイコパス」ではございませんし。


世界はくだらないから、ぶっ飛んでいたいだけ。自由を愛していたいだけ。 ただ、それだけ。