もういくつ寝るとお正月

コドモの頃から、年末年始の空気感が苦手で、


それは今に至っても変わらない……。気持ちが寂しくなる。


「お年玉」は楽しみだったとはいえ、数千円捻出するのに苦労していた親の悲しい思い出がつきまとう。


餅つき、初詣の習慣とてなく、親の眺めているテレビを一緒に眺めて過ごす。


特に仲が良いわけでもない親戚の家に行き来することはあったが、オトナたちがつまらない話をする横で従兄弟と遊んだけれど、特に楽しかったという記憶もない。


外をぶらついても、寒々とした中、死んだようになった町の雰囲気に寂寥感が募るばかり。


漱石こゝろ』の「先生」じゃないけれど、


「私は淋しい人間です」と、慣れている筈の、普段は心地よくすら思っている筈の、「孤独」というのを思い知らされる。


今日、仕事納め。個人的には、とっくに納まっているけれど、仕事納め。


苦手な年末、そして年始へ。


夜、スタジオ納め。ライブ納めが28日、バンドマンたちの忘年会。


年明けて、バンド新年会の予定もあって、


ここに来て、


年末年始がちょっとは楽しいかも知れない。


よかったね、オレ。