続・君に会いにゆこう

ありとある、「式」と名の付くものが苦手、というか、嫌いなオイラ、


集まった会葬者のかけるコトバで、ご遺族の気持ちを慰めるのか、


早すぎる身内の死に直面して、悲しいに決まっているご遺族の、悲嘆にくれる姿を目の当たりにしに行くのか、


逝ってしまった本人に会えるわけのない、葬儀・葬式に行くか行かないか……、


少し迷ったが、薄情なようだが、親友を亡くした時もその葬儀には行かなかったオイラ、行くのを辞めた。


行くのを辞めて、


デカイ音出して騒いでいる、まだ生きている連中に会いに行った。


愛すべきロクデナシたちはみな、生き生きと、今を生きていた。


会いたい人に会いに行く、観たいもの聴きたいものを、観に行く聴きに行く、


会えなくなってしまったヤツは、葬式に行こうが行くまいが、心の中に生きている。


それで、いーのだ。