みんなみんな生きているんだ友だちなんだ

昨年の11月25日に、このブログでお願いを書いた、15歳(すでに16歳か?)の雌の柴犬。
残念ながら、余生を看取ってやろうという奇特な方はございませず、


日々の散歩はおろか、餌を与えることもままならない介護老人宅で、
介護老人のところに通うヘルパーさんの好意で、ゴハンと水だけは与えてもらいながら、
鎖に繋がれたまま残された時間を過ごしているのですけれど、


我が相方、今はこの地におらず南半球に住まっている中学時代の友人の実家であるという、
隣町に住まっている友人の姉家族は、何をどうするわけでもないから不憫であるという、


ただそれだけの縁で、


週に一度は、散歩と健康チェックのために、往復2時間かけて通っているのですけれど、
寒さ増します折から、どうにも体調が思わしくないようで、


今日は、抗う元気もなくなりつつあるこのワンコを抱えて、てくてく歩いて獣医師のところに連れて行ってやったとの由。


診察時間を過ぎているところをお願いして、診て貰ったところ、
口の中に癌ができており、歯槽膿漏も進行していて、顔がパンパンになっている。
食べることもままならず、あれほど好きだった散歩にも行けなくなっている。


抗生剤を投与してもらって、腫れが引き、食欲が戻ればいいのだけれど、という状態。


この冬を越すのは厳しいかも知れない……。


たぶんこのコは、このコが住まう家と、その関係の者ではなく、
相方が看取ってやることになるのだろうな、と思う。


相方はきっと、阪神淡路大震災の直後、介護を要する義母が住まっていたオイラの実家にいたワンコが、
ひとり寂しく身罷ったこと、あの時、もう少しあのワンコにしてやれたことがあったのに、という思いがあるのだろうと思う。


夫の実家のワンコならいざ知らず、赤の他人さまが手前勝手に飼い、放置しているワンコのために、何もそこまで、という気もしないではないが、
このコを放置して平気な、この家の人々に対する怒りがないではないが、


そんなことは百も承知で、すべて飲み込んで、このコのために通ってやっている人を、


とんだお人好しだとは思うけれど、我が相方として悪くないと思うオイラでありました。


そんな相方ですけれど、


オイラの方が先であることを前提で話を致すのですが、オイラがこのワンコのようになった時、
果たして相方は、このワンコと同じように、オイラを看取ってくれるのでありましょうか?


なにせ、ウチのユニットのキャッチフレーズは、


「おしどり仮面夫婦」だもんねぇ……(爆)