恋人たちだけが生き残る
「立冬」ともなりますと、さすがに朝晩ひんやりとしてくるとはいえ、
まだ自宅室内ではTシャツ1枚でうろうろしていたりする、季節感のないアタクシ、
観ました。
'COOL'だったけど、期待の大きさに見合うものではなかったかも……。
ですが、
クズどもが跋扈徘徊する21世紀は、吸血鬼の皆さま方におかれましても生き辛い時代であるらしく、
孤高のマイノリティの、煩悶懊悩は果てしない。
ラスト前の「彼女には才能がある。有名になるにはもったいない」という台詞に、捻りが利いていた。
この世は、ニンゲンは、かつても、現在も、そして、未来も、どうしようもなくくだらない。
でも、何か美しいと思えるものがあるならば、そのために生きるのは無駄じゃない。
ボクも、そー思う。