世界が眩しすぎて

病院、土日は診察致しておりませんので、休みもらって定期検診。


電子カルテに移行したことに伴って、システムが若干変更になっておったのですが、
環境適応能力理解能力の低下した爺さんになるにはまだ早いので、戸惑うこともなく待合い。


に座っていると、現れたほぼ爺さんぎりぎりオッサンが、大声で喚くその有様と看護師さんとのやり取りが、ほとんど上方落語
以下、爺さん=G、看護師さん=K

G:「なぁ〜目ぇ見えへん。目ぇ見えへんね〜ん」
K:「受付はお済みになられましたか?」
G:「見えへ〜ん。見えへ〜ん」
K:「受付表はお持ちですか?」
G:「見えへんね〜ん」


ここで、埒があかぬコトを察した別の看護師が外に出てきて対応を始める。


K:「どうされました?」
G:「目ぇ見えへんね〜ん」と言いながら、看護師さんの方に結構普通に歩いていく。
K:「いつからですか」
G:「ずっとや〜」
K:「どちらの目が見えませんか?」
G:「どっちもや〜」
K:「どんな風に見えないのかな?遠く?近く?」
G:「遠くも近くも見えへんね〜ん」
K:Gが手にしている問診票のようなものを見て、「2月に白内障の手術をされてますよね?具合が悪いのはいつからですか」
G:「ずっとや〜、ずっと見えへんね〜ん」
K:「今、おいくつですか?」
G:「あ〜、う〜ん、え〜、たぶん……、65や……」
K:「それじゃ、まず検査をしますからね、呼ばれるまでそちらでお待ちくださいね」
と言われたG、誘導されるまでもなく、トコトコと空いてる場所を探して歩いて行った。


見えてますやん……。


こういう人って、なんなんでしょね? 呆け始めているのか、元からなのか? 若い頃はどんな人だったんでしょか?


あぁはなりたくないものだと思いましたが、まぁ、さすがにならないだろー(爆)


で、


レーシック施術後の網膜剥離、「黒目薄いから怖いなぁ」が口癖の我が主治医センセから前回、
「ちょっとイヤな感じの炎症が黒めに出てるので要観察ですね」と言われてたのが、
網膜の具合はとても良好、黒目の周辺に見られた炎症も「良くなってきてますね」と言われひと安心。


だったのですけんど、


右目の上、剥離を縫合した箇所が再度剥がれて来ないよう、外から圧迫するために挿入したシリコンガーゼ、「除去することもできるんだけど、どーしよーかなぁ?」など仰る。
「これって、入ったままでもダイジョブなんですよね?」と、手術前に受けた説明を復唱すると、
「一生ダイジョブなんだけど、時々ずれて出て来ちゃったりすることあるの。だから取ってしまってもいいんだよねぇ、手術は手術なんだけど」と仰る。


「緊急性がないなら慌てませんので、はい……」と、弱気なオイラ、で・し・た。


んでもって、


眼底検査のために点眼する散瞳目薬、いつにない効き目。片目だけでなく両眼に点眼したもので、激しく眩しい。
濃いサングラスしていても戸外じゃまともに目を開けていられない。
取って返して、切れかけている咳喘息の薬もらいに出かけた最寄りの内科までの道のりがチカチカ、で・し・た。


この汚れた世界が、こんなに眩しいとは、意外。


あぼ〜ん。