人生の重荷
思っていたほど簡単にはすっきりしてくれない右目、
遠くを左で、近くを右で見ている感じ。
右と左で別のモノを見ている感じ。と、言えばよいのでしょうか?
ま、ドクターが言うに、「見えなくなるより良かった」わけですから、
ゆるゆると折り合いつけるしかないわけで、
ニンゲンの体というやつ、巧くできておりますゆえ、
きっと早晩、違和感もなくなっていくのでありましょう。
など言うておるうちに、世間はお盆。そして、高校野球たけなわ。
同点で迎えた延長12回裏、1死1&3塁。打者の打ち返したボールはゴロになってセカンドへ。
ボールを捌いた二塁手、そのボールを1塁へ……。
ということが、見ていなかったけれど、あったようで、
非難する気は微塵もなく、なじる者がいたとしたら、そんな輩は人でなし。心から同情するのではあるけれど、
二塁手自身のことを思うと、本人が背負ってしまったものの大きさに茫然とする。せざるを得ない。
人はいろんなものを背負って生きている。背負いたくて背負う者はいないけれど、何かの間違いで、背負ってしまうことがある。
自分の背負ったものと、どう折り合いをつけて生きていくのか?
その時、ニンゲンの強さというのが問われるような気がする。
場合によっては、逃げることもまた強さなのかも知れない。と、思うようにもなってきたけれど、
オレも、まだまだもっと強くならなきゃな。と、思う。
そして、二塁手が強いニンゲンであることを、祈る。