眼帯よさらば

ドクター、


処置室という名の簡素なお部屋で、仰向けになったまま待機、些かびびってるオイラに、


「手術に比べたら千分の一ほどでもないですよ」と、


抜糸。


麻酔の点眼、どぼどぼどぼどぼさしながら、上まぶたと眼窩固定して、ぷちぷちぷちぶち。ぶちぷち。ぷち。ぷ。ち。


痛くも痒くもなかったのだった。びびって損した。


そして、


2週間ぶりに、さらば眼帯。


本日から、洗顔、洗髪、入浴に、クルマの運転もオッケー。3ヶ月間、1日3度3種類の点眼は忘れずに。
次回の診察は1ヶ月後。その時、左目の方はレーザーで予防的に焼き付けちゃいましょう。


なのですが、


ずーっと着用していた眼帯外すと、


右目は滲んだようでぼやけている。右と左の焦点が合わない。


その旨、申告すると、


「いやー、見えてる方ですよ。十分十分。どうしても乱視は出ますから……。焦点が合わないのは、手術の時に筋肉引っ張りましたからね。だんだん落ち着きますよ」


と……。


これで見えているのですか? あーそーですか……。と、がっくしなのだが、


目ん玉、引っ張り出して、こねくり回して、押さえたり切ったり刺したり縫ったりしたんですものな、そら痛かったはずですわな、そう簡単に元に戻るわけないですわな。


これから、こーゆー右目と付き合って行かにゃならんのですね。


という感じ。


なのですが、


「これからは良くなることはあっても、今以上に見えなくなることは絶対ないですから。日に日に落ち着いて来ますから。おかしいなと思ったらすぐ来てください」


ということのようなので、今後に期待。おかしいなということのないように願うばかり。


そんな、緊急入院手術で実感したのは、


ニンゲンの体、単純なようで、複雑なようで、単純ですな(どっちやねん!)。と、いうこと。


網膜に穴が空いても、自然には治癒しない。空いた穴はそのままどんどん大きくなる。大きくなったら見えなくなる。
なんで穴があいたのかは、わからない。


のだけれど、


えいやっと、目ん玉引っ張り出して、切ったり貼ったりして、ぐりぐりぐらと元に戻したら、2週間で何とかなっちゃう。


昼間、合わなかった左右のピントも、夜になってだいぶマシになって来ている。右の目が環境に順応しようとしているのがわかる。


我が体ながら、奇妙である不思議である。


で、実は、


本日から、アルコールもオーケー、のようなのだが、


ハタチ過ぎてから今に至るまで例のない、半月に渡る禁酒。
飲まないことに慣れてしまって、まだ何となく飲むのヤバそうな気がして、


今夜も未だにノンアルコホル。


もうこのまま、酒止めよっかな?


んなわけ、


ねーでしょ!