そもそも科学が万能なら破綻などしていない

美味しんぼ


読まずに言うのは憚られるところではあるけれど、読んでなくても言えること。


主人公が、福島第1原発を訪れたあとに鼻血を出すという描写、


そして、


大阪の震災瓦礫焼却所周辺の住民にも、鼻血や目などの体調不良を訴える人が、大勢いるとの内容


に対して、


内閣閣僚が相次ぐ苦言。大阪市長が「行き過ぎ」と批判。


被爆と鼻血が出たことについては科学的に見て因果関係がない、と。
なのだけれど、鼻血が出た原因を科学的に究明することもまたできない。


「科学」なんて、そういうもの。


原因不明の鼻血を経験した人が多数いることに嘘があるなら話は別だが、そこに嘘はないと思われる。


2013年2月から行った瓦礫の受け入れ焼却作業以降、
目や喉の不調を訴え、気管支喘息的症状を発症した者、オレ自身を含め、直接の知人だけで十人以上。
オレは、今も"吸入ステロイド"使用していて、完治致しておりません。


そして、当ブログに書きましたですゆえ、遡って頂ければ分かることなのですけれど、


マスコミは、瓦礫焼却作業が始まるまさにそのタイミングで、
毎年同じように流れてきている、中国の黄砂と煤煙の報道をより深刻なものとして、大々的に行っておりました。
今までも存在していたにもかかわらず、人口に膾炙していなかった「PM2.5」という名前を広めたのもまさにこのタイミング。


オレと、オレの知人の気管支喘息、瓦礫焼却との因果関係、
あることも、ないことも、科学的に証明することなど不可能。


「科学的」と言えば信憑性が増すと思っている政治屋たち、


オリンピック誘致の際のスピーチで、全世界に向けて、


「福島第1原発は、フルコントロールされている」と豪語した我が国首相。


「科学的」に検証するまでもなく、誰もがわかる嘘を、糾弾する者、政治屋の中にはただのひとりもいなかったのに、


福島で原因不明の鼻血を流す者が多数いる。
大阪で、原因不明の鼻血、目や喉の不調を訴える者が増えている。


という客観的事実をマンガの中に描き記しただけで、


「臭いものに蓋」をしようとする人々が続々。


取材したことを伝えることで、目先の利益に繋がるわけでもない者と、


健康被害の因果関係など断じて認めるわけにはいかない、
国内の原発を再稼働させ、国外に向けて原発を売って儲けたいと思っている者たち、


どちらの話に理があるのかは、


「科学」とはまったく関係のないところで、明白なのではないかと……。