夜はやさし

既知の方、お初の方こき混ぜた今宵「para-dice」のブッキング。


お初だった"佐近"氏、老成した風情のようで、やはり若い音を弾き語っておった。
父親のなんですと言うYAMAHAのアコギが、YAMAHAっぽい乾いた音を出していた。
ビールで腹が冷えたのか、20分ごとにトイレに駆け込んでいたのをオイラは見逃さなかった(笑)


"siva"嬢は、いつになく照れ笑いなど交えつつ、バンドではやらない楽曲やらかして、
その歌声は、今宵もエロ美しいのであった。女性バンドマン、エロくあるべしなのであった。


これもお初だった"いち"氏 from TOKIO
夏場は、器材一式に、衣装に、荷物に、寝袋を250ccのバイクにくくりつけ、
一般道使って、雨の中風の中、野宿しながら回っているという。
ツアーから戻ったら、職場に居場所がなくなっていたという。
それでも夏になると回っているという。打ち込み駆使しながら、オトコ一匹旅芸人をしているという。
オイラ的にはオーソドックスな弾き語りに味わいを感じましたのですけんども、
ステージに上がると吹っ切れるその佇まいに鬼気迫るものがございました。


"than"のKita氏、彼はいつ会っても、会うのはいつもライブハウスなのですけんども、
尻尾があればたぶん、ちぎれんばかりにブンブン振り回している感じの、
「こんなに楽しいことはないっ!」と、散歩に連れ出されたワンコのようであって、
今夜は今夜で、バンドでの出演であるから、その嬉しさに拍車がかかっておって、
尻尾があれば、ちぎれるのではないかという風情。あー、こらこら、所かまわずンチしちゃダメだよ。
という風情。ベテラン従えているのかと思いきや、若いリズム隊引き連れて、爆裂しておった。
若いリズム隊のふたり、ステージ上では「ケモノ」なのだが、ステージ下りると草食系メガネ男子なのであった。


んな中、ちょいと夏バテ気味のアタクシ、トリでやらせて頂きましたが、


何が楽しゅてバンドマン、身ぃ削って音楽なんぞやっておるのかやらかしておるのか、
いつまでやるのかどこまでやるのかどこにいくのかバンドマン。


愚かなりバンドマン、愛すべしバンドマン。


みんなどこまでアホなんでしょか。


見習わない方がいいかも知れんが、見習うべきコト多かったそんな夜。