ハモーる
元来、この国の人々は、(ひょっとするとこの国だけでなくモンゴリアン全体なのかも知れないけれど)
「コーラス」というのが苦手である。と、思われる。
田植え歌、馬子唄、舟歌、木こり歌、地引き網を引く時に唄う歌、ヨイトマケの歌 etc etc...
仕事歌、労働歌、様々あれど、
本格的に調べて検証した人がいるかいないか知らないけれど、今は亡き小泉文夫さんあたりが書いていそうにも思うのだけれど、
アタクシが知る限りにおいて、この国の伝統的な唄は、ユニゾンで歌い上げるものばかり。
自然発生的にハモって唄われているものを知らない。
それに比べて、海の向こうの教会音楽やら黒人霊歌、
主旋律に対して自然発生的に上やら下やら自由自在にハモって唄われているものが多いように思われる。
伝統がなかっただけなのか、合唱をするためのスキルが元々DNAから欠落しているのか、
どっちだかわからんのですけれど、「平たい顔族」はハモる能力が劣っているように思われてならない。
とゆーのは、
オイラは一応「唄歌い」でありながら、
他人様の歌に合わせて、いきなりハモるということが思いのままにできないできません。
ということの弁解弁明言い訳だったりするのでもありますが、
譜面などなくても、即興で美しいハモリをあてて唄わせて頂きますよという人も、「平たい顔族」の中にもいないではないわけで、
そーゆー人を、心の底から、すげー!と思うアタクシなのですが、
ふたりでやっているユニット、
ひとりでがなっているよりは、もうひとりいるんだからもうひとりも歌えばぁ?
と、ゆーことで、
相方が、ウッベ弾きながらコーラス入れるという「曲芸」(笑)に挑もうとしておりまして、
「曲芸」の練習に付き合うアタクシは、同じ主旋律を何度も繰り返し歌わされるという「荒行」に挑んでおります(爆)。
それでも、
メインボーカルでよかった、コーラスの方が難しいわい。
ヘタに相方の声を聞いていたら、おのれの唄がおかしくなりそうだわい。と、思ったスタジオ。
ま、いつコーラスデビューするかはわからんですが。ひぃひぃ。
職場では、
合唱コンクールなんちゅのあるそーで、厳しい女生徒の指導の元、
いかにもやる気のなさそうな男連中が、呪文か念仏のようなものをぼそぼそぼそぼそつぶやいている光景を目にするのでありますが、
あらかじめ拵えられているオタマジャクシから拾ったメロを覚えて唄うくらい、すぐできるやろ、もっとうまくやれるやろ。
こちとら、譜面に書いてないメロに、頭ん中で別メロを拵えてハモろうとしておるのでありますよ。
いや、オイラがやってんじゃないですが。オイラは簡単にはできませんが。
あばば。