短いこの人生でいちばん大事なもの

誰がどれだけどのくらい意識して生きているのかわからないけれど、


「国家権力」というものは、


基本、「暴力装置」として機能している。


お893さんと違って、「法」というものに乗っかってはいるけれど、


己の気に入らぬものを、主義主張に反するものを排除し得る、圧倒的な「暴力」を行使できるのが、「国家権力」というもの。


税という名の「みかじめ料」を合法的に巻き上げながら、その時々で都合良く「法」を変えながら、それを自身の「権力」の維持と、それを支える人民の生産性の向上のために好きなように運用し、その循環の中で肥え太るのが「国家権力」というもの。


「民主国家」というのは、その強大な権力を預かるそれその人を、集団を、脱人格化しながら、「権力」のありようを固定化させず曖昧にしたところで機能しているのだけれど、


「民主国家」というのは、その強大な権力を預かる人や集団を、人民自らの意志によって選択できるシステムになっているはずなのだけれど、


人民に与えられた「基本的人権」というものをないがしろにし、他の人民と戦い殺し合うことを余儀なくさせるような「法」を、誰のためでもなく「権力者」自身のために拵えようとしている者どもが跋扈していて、そんな顔の見える「個人」や「人格」に、この国を託したいと思っている人々が確実にその数を増やしているようだけれど、


自らの与えた「権力」によって理不尽に殺されるのが、他でもない自分自身だということになぜ気づかないのだろう?


短いこの人生でいちばん大事なもの、


それは自由、自由、自由。