あの娘のポートレート

先の修学旅行


同行した写真屋さんが撮影した写真、オイラがカメラ託されて撮影した写真も混じっておるのですけんど、
2F〜4Fの教室前廊下に並べられておって、総数三千数百枚(!)。1枚100円で絶賛注文受付中。


で、本日がその注文申込みの日。


生徒たち、懐具合と相談しながら、自身の写っている写真をピックアップし、どれを買うのか絶賛厳選中。


ざっと見たところ、しこたま写っているヤツもいりゃ、じぇーんじぇん写っていないヤツもいる。


オイラのバヤイ、中学高校時代の写真というのが、ほとんどない。ハイティーン時の写真は10枚に満たない。
親は親で、可愛くなくなった息子の写真など撮らなくなり、自身は自身で斜に構えていたから、カメラ向けられるとフレームからアウトしていた。


今でもきっと、オイラみたいなヤツもいるんだろ。いるんじゃないかな?


というわけで、オイラは、己の十代後半期を振り返ることのできる写真というものをほとんど持っておりません。
今となってはもう少し、写真というものに我が姿を残しておいても良かったかもしらん。という気もしないではないけれど(笑)


そして、今回の写真眺めていたら、複数の生徒さんが「センセは買わないの?」と問うてきた。


生徒主役の旅行において、オイラが写っている写真、片手に満たないので、買おうと思えば楽勝でぜんぶ買えちゃいますが、


今回、生徒らと西表石垣に行ったことは、我が心の印画紙に焼き付けられておりますし、


オイラが同行していたことは、誰かの記憶に残っているでありましょうから、


ま、わざわざ写真で手元に残しておくこともないだろー。と、思った次第。


そして、居並ぶ写真を見ながら思ったのは、


こーゆー時、


自身が写っている写真だけでなく、我が「思う人」の写真を秘かに注文する野郎や娘って、いるんだろーか?


ってこと。


オレだったら、自分の写ってる写真よりも、「あの娘」の写真を、周囲にバレないように、いや、バレてもいいから、いや、あえて噂になってもいいから(爆)、注文するかも知れない。


と、ゆーよーなことが、オレは6年間男子校だったから、まったくなかったことを残念に思うのだった。


何につけても楽しそうだなぁ、キミたちは。


うくく……。