怪しの魔宮

通勤途上に、


「ここはいったい何なのであろうか?」と判断に苦しむ建物の横を通過するのであるる。


外観は、ほぼ「ラブホ」といっていいのだが、案内の看板もなく、ラブホにしては開放的。一般的な社屋としては閉鎖的。
朝っぱらから、就活中の学生のような出で立ちのねーちゃんが出入りしている。黒服のにーちゃんもたまに見かける。
建物には横文字の「社名」と思しきものがデカく入っている。
となると、この外観、新興宗教の本山かとも思うのだが、それにありがちな教義やスローガンのようなお題目、布教にまつわる宣伝文句が目につくところに掲げられているわけでもない。何より、そちら方面の情報に無知ではないオレだが、この「名称」に覚えがない。


そんなこんなで、2ヶ月あまり、


ただの通過点だし、オイラにゃ何の関係もないし。と、疑問は抱いたものの、調査するほどの情熱もなく、今日に至っておったのですが、


調べてみました。


オイラのいかがわしさを感知する触覚嗅覚は鈍っていませんでした。


結論から申しますと、小金持ちの老人だまくらかしてバカ高い商品買わせて儲けてる「催眠商法」企業のようで。
著名芸能人が関係して、宣伝に一役買ってたりするよーで。


ちゅか、誰でも気付くいかがわしさですけど(笑)。
「いいものが安く買えた」と、こーゆーのに騙されてるとも知らず騙されて、なけなしの金巻き上げられたりしているお年寄り、
ある意味自業自得っちゃそうなのだけれど、歳食うと判断能力鈍るのであるからして、騙された側を笑うのは筋違い。
怪しげな社屋に巣くって、親切ごかしの明るい笑顔で、お年寄り騙すよーなことを仕事としてやっている年若いねーちゃんやにーちゃん、


恥を知れ。


ちゅか、こーゆーのを、なんで野放しにしているのかが、謎。企業として成長したりしているのが、謎。
芸能人の母親の生活保護受給を責め立てている暇があったら、こういうの早急になんとかしろっちゅの。


と、怒りつつ、


今夜も「Mele」。ガレージ・ナイト。


ブッキング・マネ、ムッケン氏、オイラの顔見て、「コーイチさん、これ知ってます?今度、この作者さん呼んでイベントやるんで、さっきまで打ち合わせしてたんす。作者さん、四条畷に住んでんですよ」と差し出した1冊のコミック本『カッパの飼い方』。知ってはいるけど読んだことない。「読んで読んで」というので、バンド転換、DJタイムの間に、暗い照明の下、一巻読了。
ライブハウスでコミックを読むオレ、読ませるムッケン氏。
8月末には江口寿史が来るというし、ライブハウスなのかなんなのか「Mele」……(笑)。


肝心の出演バンド。"THE IMPACTS"、対バンもあったし、好きだから何度か見てるんだが、彼らの素顔を未だ知りませず。
マブチンコ氏は"Jimmy&His MojoMen"で見る時がもっともオトコマエのよーな気がする。気がするだけかも知れんが。
お久しぶりの"GIRLS GO-YLE"、タマちゃんのステージも久しぶり。モロッカ氏の保護者のような視線が微笑ましく。


その後、アタマっから最後までいるにはあまりの長丁場でありますけん、「居酒屋はっぴぃ」に途中休憩一時離脱。
ビールと、ハイボールと、てんこもり豆腐サラダと、どでかアジフライの後に、再合流。


したが、やっぱくたびれてるので、誰もいないロフトの上のソファで転がりながら鑑賞。
"KING SALAMI and The Cumberland Three" from UK、想像以上に面白かった。


誰も騙さない不幸にしない。どーせ怪しい場所ならば、こういう場所であられかし。