あなたは何でできていますか?
先日、映画好きのデニロウさんと話をしていた時に、彼が、
「新しいもの追いかけるのもいいんだけど、せっかく大事な人生の時間使うんだから、昔の名作で見てないのを見ようと思ってんだよね」
と、言ったのを聞いて、
あ〜、80年代以前の映画で「これ」というのは、洋邦問わず、ほとんど見てきたよなオレは。と、我が人生を振り返った。
オレの体は90%、文学と映画と音楽でできている。
10代を、そういうことに費やしてきたことの結果が、今のオレなのだが、そういうニンゲンだったのだから仕方ない。
文学と映画と音楽でできている割には、中途半端なのだが、それはそういうニンゲンだったのだから仕方ない。
バタバタ過ぎていった連休、最後までバタバタ過ごすのも良いかと思ったが、いかんせん仕事に向かう体力気力に配慮せにゃならんお年頃(爆)になっているのでライブ参戦は自重して、そこそこ新しめの映画をDVDで鑑賞。
ロブ・ライナー監督の「最高の人生の見つけ方」。原題"The Bucket List"(棺桶リスト)
ジャック・ニコルソンとモーガン・フリーマンの共演に、間違いはなかった。
この映画を若い頃見ていたら、どんなだったんだろ?と、思った。
小説など他人様の書いたものを読み解く仕事していると、
若い頃読んだ文章を、折に触れ読み返す。
作品によって、その時々で思うことがある。気付くことがある。腑に落ちることがある。
人生は、文学と音楽と映画の中にある。
オレの体は90%、文学と映画と音楽でできている。
残りの10%は、たぶん土と泥とアルコールでできている。
おそまつ……。