幻を捕まえる人々
歳は食っているけれど、キャリアが浅いもんで、
「マボロシハンターズ」というバンド、生で見たことがない聴いたことがない。
奈良のミック・グリーンと言われたツータンというギタリストのこと、直接は知らない。
2008年の4月に急逝したツータンを、「マボロシハンターズ」を知るバンドマンたちが拵えたトリビュートアルバム、
「マボトリ」を聴く。
直接に、間接に、知っているバンドマンがツータンの楽曲奏でているの聴きながら、
あー、オレたちも、いつの間にやら、
もうオレたちは、パブロック・バンドでもガレージロック・バンドでもないのだけれど、
この人たちと同じところで音楽やってるんだなぁ、と、
そして、
みんないつかはそうなるのだけれど、先に逝くのは寂しいなぁ、と、
寂しいけれど、
死んでしまったヤツには関係のないことだけれど、
死んだヤツのこと覚えているヤツらがいるのは、
シアワセかも知れんなぁ、と、
残ったヤツは、残されたヤツは、
自分より先に死んだヤツのこと、どうしても引きずって生きてくことになるんだよなぁ、と、
思った。
オレはオレで、引きずってることあって、
もう、次はないかも知れないから、
今度はないかも知れないから、
会っておけばよかった、あの時ゆっくり話をしておけばよかったと、後悔するかもしれない人には、
無理してでも会おう。話ができるなら話をしよう。
と、思うようになった。
22日には、「ザ・どげざ」オリジナルメンバー、平間ヨシノリ追悼イベント、
歳食ってるが、キャリア浅いので、
平間氏のこと知らないけれど、
会いたい人がいるから、行こうと思う。