桜の樹の下には

新転地(天地?)で2週間、


授業はクラス単位。
教室の掲示板には、クラスの時間割が作成され貼られている。
教卓の上にはクラスの出席簿と座席表。
今後の行事も学年単位クラス単位で計画進行。


須く何ごとにつけても、学年単位・クラス単位でモノゴトが動く。


生徒も教師も、クラスという集団への帰属意識を養いながら養われながらの新年度。


他の新転任者にとっては、当たり前っちゃ当たり前のそのことが、
オレにとっては、当たり前ではありませず、


心身がなかなか適応してくれない。
今さらのように、前任校のこと、画期的、或いは斬新だったなと思う。


そんな週末の夜、ライブハウスに突撃。


したものの、疲労蓄積足腰ダルビッシュにつき、


"The Cannibals" from U.K.の演奏、スタンディングから途中リタイア、ステージ脇から半醒半睡の体で座して鑑賞……。


客席には、あの人この人、あの顔この顔、揃っておった。


「花見ってしたことがない」という相方のコトバを受けて、
「えっ!花見したことない人なんているん?造幣局の通り抜け行ったことない人なんているん?」と驚き呆れるすうじぃのやりとりを眺めて楽し。


オレは相方と違って花見に参加したことございますが、
造幣局の通り抜けには行ったことございませず。


満開の桜を前にして、
美しさよりも、狂気やら死の匂いやら終末感やらが強く喚起される
オレやら相方の感性はきっと、


通常一般の人々と異なっているのでありましょう。


オレが転地にすんなり馴染めないでいるのもきっと、
その辺に関係があるに違いない。


やれやれ……。


桜の樹の下には』 梶井基次郎