線路上の短い高架を越えると

9年ぶりに別の職場に。


先月、一度出向いていたけれど、改めて、


伝統校なのはわかるが、
校舎を含めて、すべてがボロい。ボロ過ぎる。ボロ屋の春秋……。


どこもかしこも、床、ボロボロ。Pタイル、剥がれまくりの割れまくり。
残骸欠片がうずたかく……。


部屋も、机を初めとする事務用品も、汚い。
てか、汚ね〜ぇ!


机にも床にも、塵や埃がうずたかく……。
いろんなものがうずたかく……。


「これでもキレイになったんですよ」と、おっしゃる教科準備室。
けれども、自分の身の回り、掃き掃除に拭き掃除致すことから始まった(笑)。


のだけれど、今まで教科の部屋というものに棲息したことなく、そういう場所に在するの初めてゆえ、些か新鮮。ロッカーに物置に袖机、ボロいけど収納力は万全。


の一方で、他教科の同僚の顔見ること会議の時くらいのようで、顔と名を覚えるのに苦労しそうではある。


そして、何より驚いたのは、


教員用の「指導書」、教員全員分を購入してござる。
「指導書」ちゅの、1セット2万円弱。それを、教員が要りようとする教科書の数と同じ数を購入して各人に支給。教科予算、どんだけ〜?


でもって、次に驚いたのは、


生徒に購入させている副読本の量。半端ではない。
ま、前々任校でも、こんな感じだったかとは思うけれども、この不況下のご時世にあって、これが可能というのは、別世界。


  学区境の短い高架を越えると別世界であった。
  アタマの中が白くなった。信号所に自転車が止まった。いや、止めた。
  向側の座席からオヤジが立って来て、私の前の机に宿題の束を落した。
  部屋の埃が舞い躍った。


権威権力疑ってかかる姿勢、弱き者小さき者の側に立つというスタンスを崩さぬこと心に留めながら、


9年間、教材は読んでプリント拵えるだけだったオレ、いきなり辞書を引きつつメモなどしている。


やはり、転勤ではなく、2度目の転職ですぜ、これは(爆)。