心の値段は安くない

職場復帰して一週間、くたびれ果てたが、


その間にも、下々に物を言わさぬ「トップダウン体制」っちゅのが、「民意」という名の阿呆な下々どもの支持によって、日々整えられようとしていてうんざりする。


今回のインフル蔓延騒ぎの事後にも、そういう状況世相が垣間見えた。


管理職という名のお歴々、昨今は、客観的に見て何だかいつもビクビクオドオドしている。


医療機関で受領した領収書や処方箋のコピー提出して、今回のインフル感染療養について「病欠届」出そうとしたら、「期間を明記して署名捺印しといてください。最近はいろいろうるさいから……」と言う。


いろいろうるさいのは、他ならぬあなた自身であることを自覚すべし。


受診日に処方されたタミフル、5日分と明記してある。どこの誰が、どんな言いがかりをつけてくるというのか、何を恐れるのか、皆目理解できない。後ろ暗いことなど何もない。


教育現場というもの、暴君に付け込まれるだけのことあって、上にいるニンゲン、上に行きたがるニンゲンの間には、インフルよりも質の悪い「事なかれ主義」というウイルスが蔓延していて、実態は「ヘタレ」の巣窟、腰砕け。面と向かって、市長やら知事に意見できるヤツ、しようとするヤツがいないのだろう。長いものには巻かれろを決め込んでいる。


インフルに罹って苦しんだあと職場に復帰した者には普通、「大変でしたね。もう大丈夫ですか?病欠で処理するので、これこれこういう風に手続きしてくださいな」と声をかけるもの。


それが、オレのように、さっさと手続き済ませたニンゲンには言わないが、休暇やそれにまつわる手続きなどようのことあまりわかっていない若手には、「有給休暇で処理した方が面倒がないですよ」など奨めている。


「病欠」のどこがどう面倒なのか、わけがわからぬ。
こういう思考回路というのがどこで育まれるのか、オレには皆目理解できない。


管理監視強制の手が厳しくなるにつれ、管理職ばかりでなく現場の者もまた、馬脚をあらわし始めている。


懲戒懲罰ちらつかされると、「心まで安く売り飛ばしたわけではない」と言い訳しながら、今まで反対し続けていたことにコロッと従う。
面従腹背大いに結構」という暴君の思う壺に嵌っている。


そんな中、


このブログを読んでいる職場関係者もいる中、申し訳ないけれど、


信用信頼に足る人が、身の回りからほとんどいなくなっていることに、
呆れると同時に、ほとんど絶望している。
この仕事、そろそろ潮時かも知れんな。と、思うことが増えて来た。


「事なかれ主義」も「心を売り飛ばす」のもイヤなので、
クビになるくらいなら、自ら去ることを選ぶけれど、


周囲に誰もいなくなっても、


取りあえず、闘える限りにおいては闘おう。


オレのためでなく、それをするだけの価値も甲斐もないかもしれない、


みんなのために。