誰に向かって歌うのか?

音楽をやるという動機は人によってさまざまであるし、
どんな音楽を志向するかっつーこともそれぞれの趣味の問題であるから、


外からどーこー言うよーな問題ではありゃしまへんのですが、


自身の企画で行うイベントや、ワンマンライブならいざ知らず、
見知らぬ他人同士が共演する"ブッキング・ライブ"なんちゅ形式の中で、ライブハウスっちゅところで演奏するにあっては、


音楽をやるということに対するスタンスが違っていようが、志向している音楽が畑違いであろうが、趣味嗜好が異なっていようが、


来てくださる聴きに来てくださる他の出演者のお客さんのためにも、一緒に今日のこの夜のライブを作り上げましょうぜ。


という気持ちがなきゃダメだよな。と、常々思っている。


たとえリハができない時でも、開演の時間には少なくとも間に合わせて、その場に居合わせることは必要だと思っている。できれば、その夜に出演するすべてのバンドの演奏は聴くべきだと思っている。


そうやって知り合った音楽仲間がいるから演り続けられてるようなもんであると思っている。


無論、そう思っていても、出演バンドが多い日などは全てを受け止めて楽しむのが体力的に精神的に難しいことはある。突発的な都合事情で、開演時間に間に合わないこともある(オレの場合、そういう日にはライブ打たないようにしているのでほとんどないけれど)。


見た上で聴いた上で、どう考えても接点なさそうで分かり合えそうにない、興味を持てないってこともあるし、「つまんねー……」と思うこともあるけれど、逆に思われているらしいこともあるけれど、


何でもかんでも話しかけりゃいいってもんでもないし、オレにしたところで自分から話しかけることは少ないけれど、


開演前に「今夜はよろしくお願いしますね」
終演後に「ありがとうございました」


ぐらいは基本だろ。と、思うのだが、そういうことすらできない人々というのがいるのは、なんなんだろな。


人前で音楽をやるっちゅ以前の話だと思うんだが。


いや、今夜のライブがそうだったっちゅことじゃねーですが、
ブッキング・ライブというのは、面白いやら難しいやら。


出るトコ演るトコ選んでるつもりだけど、ウチみたいなタイプのユニットは、更に限定されて来たかも知れんなぁ。ブッキングって難しいよなぁ。なんちゅこと思いながら、


インフルから復活、ライブハウスに戻って来ました。はい。