誰かがオレを引き留める

明日のために、


今日は早めに帰るぜ帰るぞ。と、朝から思っておった。


授業終え、外回りの巡回(爆)も終えた午後、中国ルーツの生徒保護者と、中国語担当教員の仲立ちで四者懇談。
生徒、「勉強なんかしたくないし、働きたくもない。天から金が降ってくればいいのに」と言う。


そりゃオレだって、


「働きたくないし、天から金が降ってくればいいのに」と思いますわ。切に(笑)。


だけんども、「勉強したくない」とは思ってなかったわけで。
学びたいことなかったわけではなかったわけで。そこはオレとは違いますわけだ。
「学びたいこと」が、仕事や金に結びつくとか結びつけようとかは思いませんでしたのですが、


だから今、こんなことになってんですが(汗)、


勉強したくないんだったら、いやでも仕事するしかねーんでないの?


というお話が、あっちに行ったりこっちに行ったりしながら1時間半。


さ、そろそろ帰るべ。


なのだが、その前に、全教員に毎度オレが拵えて配布している(させられている)連絡文書、まだ印刷配布してないの思い出した。


仕方ないから、印刷しかけたら、印刷機の野郎、「うがぎぐげごがご」と止まりくさって、液晶表示に「マスター詰まりを除去して下さい」……。


横蓋おっ広げて、中見ると、千々に破れたマスターがローラーに複雑怪奇に絡まりまくっている。
ゴミ箱見ると、先にこの印刷機使用した誰かが、マスター絡めておきながら、除去するの途中で諦めた気配が濃厚。インクにまみれたマスターが何枚も捨てられておる。
いっそこいつは放棄して、他に2機ある印刷機で己の用事を済まそうかと思ったが、そこはそれ、元来そういうのを見過ごすことのできない質なので、己の文書の印刷は後回し、ローラーにぐちゃらぐちゃらと絡まったマスターの除去作業にかかる。


が、周囲にはゴミバサミもピンセットも見当たらない。仕方ないから、素手で除去にかかる。狭いところに手ぇ入れて四苦八苦、ちょっとずつ引きちぎりながら全て除去し終わったら、両の手の指先はインクで真っ黒。石鹸洗剤磨き砂、あらゆる手段を講じて洗うのだがなかなか落ちない。やっとこ落としてから、手ぇ拭いて、己の文書の印刷にかかったところで、オレの名を呼ばう声がする。


誰ですねん?何の用ですねん?


と、職員室の入口見やると、ながーーーーいことガッコに姿を見せなかった女子生徒、今オレ担任代行が、いきなり現れ、


「退学届ください」


しばし待て。と、文書の印刷すませて、全教員の机上に連絡まき散らしてから懇談。
別にやることあるでないが、バイトもしているわけでないが、もうガッコは無理。親も仕方ないと言うている。などなど。
後日、とーちゃんかかーちゃんと電話で話するけん。と、話終わったら。


1時間強の残業でちた……。


明日は、授業やらHRやらキャリア教育やらなんやかやを片付け次第、
京都祇園に馳せ参じてギター弾いて歌ってたりらりらんなのだよオレは。
だから、今日は早く帰って風呂入ってビール飲んで飯食って早く寝るつもりだったのだよ。


どこが、今日は早く帰ろやねん。責任者出てこい!


あ、明晩の「祇園SILVERWINGS」はノーチャージ、
ワンドリンク600円だけで出演3バンドユニットの演奏楽しめますゆえ、そっち方面の方はお越し下さい。モンビジは2番手、20:10頃に登壇の予定であります。


てか、間に合うのかオレ? 行けるのかオレ?