お節に飽きたらカレーもね
そもそも、
お節料理というものは、
祝いの意味合いや縁起を担ぐといった意味合いもさることながら、
年中家事に追われて休むことのない女たちが、正月だけは台所仕事をしなくてもいいように、
日持ちのする食材食いモンを重箱に詰めて用意したものではなかったか。
それなのに、あぁそれなのに、
twitterやらfacebook、mixiやブログを眺めていると、
丼からはみ出るようなでかいエビ天を載せた蕎麦食っておったり、
霜降り肉どかんと並べて「すき焼き」パーチーやっておったり、
あふれんばかりの刺身の舟盛り食い散らかしておったり、
盥ぐらいもある桶に特上の握り寿司これでもかというくらい並べておったり、
実にけしからん。
店屋物や調理が不要だったり簡単だったりするものだから、女たちは休んでいるかも知れないが、
うまそうなモンを見せつけるのがけしからん。
「○○が食いたーい!」とか思うこと、普段あんまりないオレなのだが、
年が明けてから、なんだか寿司が食いたい。
じゃ、食えばいいじゃん。てなもんだが、
正月の回転寿司は混雑必至、酒飲みながらゆるゆるつまむ雰囲気じゃない。かといって、まともな寿司屋に出かけるには、相方の風邪っぴき改善せずグズグズしてるし、そもそも相方は握り寿司さほど好きじゃなく、カッパ巻きとか納豆巻きとか玉子とかを喜んで食う人である。じゃ、出前取るか!といっても、普段からほとんど外食をしない我が家であるので、どの店をチョイスすりゃいいのかもわからない。
だもんで、食ってない……。
今夜の飯は、普通にカレーライスだった。
うまかったけどさ。
うまかったよーだ。