心の闇
スタジオから戻って、ほとんど観ないテレビのスイッチを入れる。
なぜなら、"容疑者Xの献身"が放送されてたから。
すでに放送開始後、数十分が経過していたけれど……。
一連のガリレオシリーズは観ていたから、そのまんまのノリで作られた劇場版だろうと思って観ていた前回放送時、
これ、福山雅治の映画じゃねーじゃん(失敬)!
堤真一に120点!
と、感心したから。
原作読んじゃいないし、ミステリとしての出来栄えがどうなのかということも横に置いといて、
近年の映画やテレビドラマや小説で、
それが文芸作品であろうが、純文学であろうが、エンタメであろうが、
「孤独」
というものを、ここまで正面切って描いたものってないんじゃないのかしらん、と思った。
本来、アートってものが描くべき究極のテーマちゅのは、
「孤独」
だと思っている。
その、「孤独」という「深い闇」を、
この映画の堤真一は演じきっていて、見事。
現実離れしているようで、
オレには、
とても、
リアル……。