目覚め
元"THE SPIRAL HEAD SPEAKERS"、現"太陽のスーラバ"のドラマー、
ハマくん。
いきなり登場させて申し訳ないけれど、この男のブログ、かなり面白い。
元々、そーゆー味のある男だったのだろうとは思うのだけれど、
ハマくんのこと見ていて、
人が「覚醒」するその時を、目の当たりにしているようで面白い。
いきなり勝手に面白がられる方は迷惑だとは思うが、面白い。
聞くところによると、ドラマー・ハマーは昔、というほど昔じゃないが、どちらかと言えばちっこい方なのにバレーボール選手だった。
脳みそ筋肉な体育会系だった(笑)。
活字など読んでる暇のない、アートにも関わってる暇のない、音楽は聴いていたかもしれんが自らがやることになろうとは思っていない男だった。
それが今や、
活字好きで、アート好きで、日がなドラムのこと考えている男として生きている。
彼の最近のブログに、万博記念公園に行った話があって、「民博」=「国立民族学博物館」を覗いたら、面白すぎて3時間かけて半分しか見られなかったようである。
で、思い出す。
オレの以前の職場、学区内でトップの偏差値を誇る(誇るヤツいるんだわこれが)ガッコだったが、
遠足で「民博」に連れてった。
したら、
「なにこれ〜、変な匂いするしぃ〜」と喚いて、
大多数の生徒が、ものの10分もかけないで館内をスルー、
出口近くにある売店で、土産物を物色していた。
オレは心から呆れた。
芸術鑑賞会で、演劇「十二人の怒れる男」を見せた。
結構な数の生徒が寝ていた。付き添いの教員の半数は、場内に入らずロビーで珈琲飲んでいた。
事後に、アンケートに感想書かせて集めたら、
「舞台で役者さんが煙草吸うのが臭かった。イヤ」と書いた女生徒がいた。
「ミュージカルなどもっと楽しいものを見せてあげたい」と書いた教師がいた。
オレは心から呆れた。
くたばりやがれ、と思った。
でも、そういう生徒や教師も、その後、覚醒したかもしらん。
覚醒するのは早いに越したことはない。
けれど、
それが、十代であれ二十代であれ、六十代であれ、覚醒するに越したことはない。
オレはバンドマンですが、本業においては、
覚醒させるための「目覚まし時計」をやっております。
かなりうるさい「目覚まし時計」だと自認しているのですけれど、
覚醒させられないヤツも多い。
オレによって覚醒したりさせられたりしたヤツらの多くは、人生あっちに行ったりこっちに行ったりして彷徨しているから、オレにしたところで、人生あっちに行ったりこっちに行ったりしているから、覚めない方がよかったのかも知れんけど、
覚醒せぬまま人生を終わったら、損だと思うよ。 うん。