なんで音楽をやっているのだろう？

知り合いのバンドマンが、自身のブログで、

「僕はなんでバンドをやっているんだろう？」

という所信表明をしていたのですが、

他人様はともかくオレの場合、

もはや、「音楽でひと山あててやろう」、「あわよくば音楽で御飯食べられるようになりたいな」などいうことを度外視（笑）した立ち位置からバンドを始めたわけで、

不自由な定職に就くのやめて、比較的自由の利くパートタイムで生活費は稼いで、バンドやるため、それそのために生きているという人たちと組んずほぐれつしながら今に至る。

「僕はなんでバンドを（今はユニットですが）やっているんだろう？」

それは単純に、

最初にギターに触ったガキの頃のように、音楽するのがスキだから。に、他ならない。

オレの場合、幸いなことに、その好きな音楽やり続けるために何かを犠牲にしたり、何か代償を払ったかというと、気付かないところで犠牲にしていること払っていることはあるのかも知れないけれど、そういう自覚はない。

あんたはそういう余裕がダメなんだよと言われればそれまでなのだが、

かといって、何かを犠牲にしたから、代償を払ったから、自身が他人様が納得できるものがやれるというものでもない。

組織の中で仕事している、世間で言うところの真っ当な生き方している、社会人でございという顔をした人たちが、年に数回、気の合う仲間と集まって、自分の属している組織の人たち集めてその人たちを前にして、

「オレ、実はこういうこともできるんですぜ」と、隠し芸披露するような、

オレ言うところの、「日曜バンド」の人たちのやる音楽が、

ステキな音を奏でることだってないではない。

オレは、「日曜バンド」の人たちと同じ立ち位置で音楽やろうと思えばできないでもないトコロにいるのだけれど、

やっぱり、それは違うよな。と、思っております。

何が違うのかと問われて、それを上手く説明するのは難しいのだけれど、

きっとそれは、

「音楽」というものが、自分の生き方や世の中に対する感じ方や考え方に、どこまで食い込んで、入り込んでいるかの違いなのだと思う。

「音楽」は、それをやるためのスキルの高低、デキの良し悪しあるにせよ、オレというニンゲンの中で途轍もなく大きな場所を占めている。
「音楽」は、オレというニンゲンをカタチにする、オレにとってのやり方なのです。「小説」を書くことだったり、「絵」を描くことだったり、「写真」を撮ることだったり、「芝居」をすることだったり、「映画」を作ることだったり、或いは、組織の中で「出世」することだったり、何かを拵えて「売る」ことだったり、「トライアスロン」で完走することだったり、「ゴルフ」のスコアをシングルにすることだったり、「家族家庭を守る」ことだったり、「子を育てる」ことだったり、ニンゲンをカタチにする、あまたある方法手段の中で、オレは今、「音楽」を選んでいるということなのです。

バンドであれ、アコのユニットであれ、カラダが許す限りにおいて、
仕事はやめても（笑）、ＲＯＣＫをＲＯＬＬしていく所存。

そんなウチのユニット、明日はライブ。

「日曜」ですが、「日曜バンド」ではございませんので（笑）、

そこんとこヨロシク。

お運びを。