ニッポン無責任時代

芸能人やら各界著名人やら文化人、


本邦では、企業・商品のCMに担ぎ出されること平気な人多いし、それが人気のバロメーターでもあるようだが、


異朝、とりわけ欧米では、ひとかどのニンゲンとしての自負があるならば、CMに登場出演し広告塔になることを是としない風潮があると聞いたことがある。


要は、嬉しがって特定の企業やら商品の旗持ちするのは「恥ずかしいこと」であると考える文化があるということ。


本邦のCMに出演しているハリウッド・スターやミュージシャンは、言うなれば、「旅の恥はかき捨て」なのであるということ。


海の向こうで暮らしたことないから、それがどれだけ事実なのか知らないし、そもそも文化の違いであると言ってしまえばそれまでなのだが、


にしても、


広告塔、買って出たからには、


己が吹聴喧伝した企業なり、普及させようとしたところの商品に対して、それなりの「責任」というのは負って頂きたい、負って然るべきと思うのであるが、


そういうことに無頓着な人が偉そうに物を言い続け、周囲もまたそういう人の責任を問うたりしないのがこの国の文化であるらしい。


みんな寛大であるなぁ。


オレは心の狭いニンゲンだから、そういうの見てると、こっちが恥ずかしくなる。と同時に、腹が立つ。


みんな寛大であるなぁ……。