言の葉

この商売始めて、ン十年にもなるのだが、


明治以降の文学語らせりゃ、そんじょそこらの同業者には負けないつもりなのではあるが、


今の職場の教室でそんなこと語っても、誰も聞く耳持っちゃいないのであるが、


こと、古典やら漢籍ということになると、知らないこと多くて、


いわゆるひとつの「大学受験指導」くらいはできるのであるが、


と、「が」ばかりで繋げるへっぽこな文章を綴っているのであるが、


何だか『万葉集』が面白い。


「名もなき人」の歌が仰山入っているところが面白い。


文字なきところから生まれる言葉が面白い。


上流階級の手慰みでないところが面白い。


分け入ってみようと思ったり。