脱獄囚あるいはリスカ

止せばいいのに、


ほろ酔い気分で、モーレツにゃ太郎と格闘した痕が、


塀を乗り越え損なって有刺鉄線に引っ掛かった脱獄失敗囚か、


年季の入ったリストカッターみたいになってしもうた(爆)。


ウチのにゃんこ、普段は極めて温厚、超フレンドリーで、「シャー!」と牙剥いた顔、未だかつて一度たりとも見たことなく、「ニャー!」にしたところでほとんど言いませず、時々何かを訴えるように目に涙を溜めて控え目に、「にゃ、にゃ」と言うだけなのだが、


一日に何度か訪れる「狩りモード」に突入している時に、素手で相手するのは禁じ手であった。


バイ菌にやられるといけないってんで、直ちにアルコール消毒しまくったから化膿こそしなかったが、当方、傷の治りが遅いお年頃であるからして、半袖の季節でなくて幸いなり。


格闘の翌日、オレを筋者にしてしまったことなどすっかり忘れている「にゃ太郎」、気持ちよさげにオレの膝の上で夢見てる間に、


前後左右の手足の爪、残さずじぇーんぶ切ってやった。パチン、パチン。


ずいぶん伸びていた尖っていた……。そりゃ、これぐらいの傷跡も残りますわな。


そんなこんなで、


喉風邪鼻風邪、激烈に悪化もしないが目に見えて良くなりも致しませず、おまけに右足の中指薬指妙に痛んで、年末年始の美食飽食のその末に「痛風」発症した同僚(というか一応上司)からかってた罰が当たって、「すわっ!オレも痛風か!」と思ったが、どうやら「痛風」なるもの、こんな痛みじゃないらしく、恐らくどこかにぶっつけたのだろうが記憶になく、


そんな満身創痍なアタクシ、今日も今日とて、会議会合に2時間拘束。


脱獄したかったが、有刺鉄線に阻まれそうだから、


諦めた。 うくく。