前向き

という言葉、基本的に好きじゃないけれど……、



オレ自身が特に何かやったというわけではないが、


職場の文化祭なるものに向かって期待したり緊張したり焦ったりしている連中の様子、周辺で見ながら、
そして、自分たち自身で何かをするというわけではないが、文化祭前日の準備やリハを眺めたり、本番当日その日のあれこれを楽しんでいる連中と喋っていると、


日頃やらない力仕事で体はヘロヘロにくたびれているにもかかわらず、こちらの気持ちが晴れて来るのだった。


他人の目から見るとつまらないようなものであっても、


それなりの目標を持って何かやらかそうとしているヤツらや、
「前向き」に人生楽しもうとしているヤツらと関わるのは、時にくたびれるけれど、苦痛ではない。


オレの日常が苦痛に充ち満ちているのは、


目的意識のカケラもなく、他人の迷惑顧みず、ただ漫然とその場その時の快楽享楽追い求めているだけの連中とばかり関わることを余儀なくされているから。


そして、その仕事はほぼ間違いなく、甲斐がない……。


ということ、ここ数日で改めて思った。痛感した。


同じ職場にあって、全く異なる仕事している人たちがいること逆に思い知らされて、


全くもって、理不尽な話であるな。


かといって、クラブ活動やらを熱心に指導したいとはじぇーんじぇん思わないんですけどね。



「前向き」という言葉が嫌いなのは、


自明のごとく語られる「前」が、本当に「前」であるかどうか疑いもせず、突き進んでくことがバカげているから。どちらが「前」でどちらが「後ろ」なのかなんて、簡単にはわからねーだろ?


二日続きの屋外労働に力仕事で、体が「参った」しているぞ。