布団と仲良し
「大型連休を海外で過ごした人たち」の新聞写真、カートで運ぶデカイ荷物の上に乗っかってんのはヴィトンのバッグ。
オレの職場の生徒さんたち、経済的に厳しい状況に置かれている人たち多いのだが、
ヴィトンやシャネルやグッチのバッグやら財布が大好きな連中もまた多い。
他人の趣味、勝手っちゃ勝手なのだが、
なぜにゆえに、そこまで欲しがるのか持ちたがるのか、オレには全くもって理解出来ぬ。
たとえ、余ってしょーがないくらい金持ってたとしてもいらねーや、そんなもん。
そーゆーもの身につけることで、ステップアップしたような気分になれるのか?
なれるんだろーな……。お寒いことだが。
世間の人々、猫も杓子もiPodやらWalkman耳にしているが、どんなCD売れているのじゃろ?
と、ORIKONのアルバムランキング見ていたら、BEST A.I.〜つるのおと〜Box Emotions/Superfly〜ALL MY BEST/倉木麻衣〜All The Best!/嵐〜Ne-Yo ザ・コレクション〜月が昇れば/斉藤和義、その他もろもろ。
和義さんが入ってたから、安心したが、
みなさん、本気でこういうの好きなのか?と、これもオレには理解の出来ぬことばかり。
だけんども、
民意たらいうもんは、こーゆーモノドモコトドモを支持している人々に支えられているのであるから、
オレにとって、「何だかなぁ……」てなことになるのも必然。
国民の総意とか民意たらいうの盾にして、権力振り回そうという輩も跋扈しておりますが、
総意とか民意とは離れたところのマイノリティーへの視線ってのを保持し続けたいものであります。
ま、そんな視線を持っている人は元来、権力などとは無縁だったりするわけですが……。
管理職とか、なろうと思えばなれるだろーけど、なりたくねえもんな〜。
痛い痛いと腰をさすって一日中寝ているダメ人間が何を言うか。どーも、すいません。てなもんである。
あ!
藤原新也氏の『コスモスの影にはいつも誰かが隠れている』最終話で触れられているニコラ・ド・スタールって画家の絵、ネットで調べて数点見たら、ちょっと良かった。画集とか目録欲しいんだけど、高値の古本じゃないとなさそうなのが残念。
いっそ、春樹氏が『1Q84』で取り上げてくれてたら、国民の総意とか民意というのが働いて、再販とか新刊とか出たんだろーに。ジョージ・オーウェル『1984』言うに及ばず、ヤナーチェクの『シンフォニエッタ』売れてたり、チェーホフの『サハリン島』増刷再販されたりしておるもんね。
しっかし、『1Q84』2巻合わせて100万部超えって、どこの誰が何考えて読んだんでしょ?
この作品、国民の総意とか民意から、遥か遠く遠く離れたところにあると思うのだが……。
続編あるそーだから、結論づけるの尚早ですが、個人的には『海辺のカフカ』の方が完成度高いと思いますです。はい。
というわけで、腰痛の店主は再び寝まつ。ばーい。