ターニング・ポイント

雨にして合格発表。

ま、受かった者は嬉しく、落ちた者は悲しいのは世の常。

なのだが、

落ちた者、がっかりしょんぼり肩を落として静かに去っていくかと思えば、さにあらず。

「オレ、落ちてるん?マジでか!」と叫びつつほたえつつ、なかなか立ち去ろうとせぬ者。
だらけきった笑みを浮かべ、15歳にして、そこらのオッサンが当たり前にするよな仕草でポケットから煙草取り出し、おもむろに一服つけようとして、「おいおい」と注意される者(注意したのはオレですが)。
「しばいたる。やってもーたる」と喚きながら、ガン飛ばして喧嘩売ってくる者。上等。オレにからむな。

受かった者みな、わーいわーいと喜びに満ちているかと思えば、さにあらず。

「え〜、ここ入りたなかったのにぃ。絶対、入らなあかんのん」と仏頂面の小娘。
だったら受けなきゃ良かったのだが。

冷たい雨の中、傘の下、そんな光景眺めていたら、

ちょっと、   いや、   とても   悲しく   なった。

笑顔の同僚たち、 悲しくなさそうに見えたのが、 不思議。